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-在宅看護学 -研究・教育・実践の推進者たち-

ご挨拶

このサイトは、文部科学省および日本学術振興会が交付する科学研究費助成事業で採択された研究テーマ「看護系大学の在宅看護分野における看護技術教育コアカリキュラムの構築と評価」の成果やこの研究に関連する知識を広く周知する目的で平成31年4月に開設しました。

研究代表者の照井と申します。
共同研究者、連携研究者などこの研究チームは、北海道内で活動している看護系大学の教員、研究者、そして専門看護師で構成されています。いずれも在宅看護に携わる経験豊かな面々です。

さて、ここで少し看護と在宅看護学のつながりを看護の歴史的視点から触れてみます。
看護は、日本初の看護婦教育所(高木兼弘が1885年開設)で学んだ看護婦が在宅で病人の世話をしたこと(派出看護婦)に始まりますので、在宅看護は看護の原点であると言えます。
一方、在宅看護論がカリキュラムにおかれたのは1997年であり、日本が迎える超高齢社会に対応する新しい看護の形として期待された比較的新しい学問領域です。
「在宅看護学」は、まさに温故知新の学問とも言えるのです。

古きを温ねて新しきを知る…。
在宅看護は、あらゆるライフサイクル、あらゆる疾病を有する方を対象とし、あらゆる看護学領域と重なり合い、統合分野におかれた学問領域です。
人生の先人、看護の先人に学び、新しい価値、新しい看護師 etc.を生み出していく領域なのです。

私たち研究チームも同様、自らが究極のジェネラリストとして活動しているメンバーもいれば、専門看護師などスペシャリストの育成を担うメンバーもいます。
また、現在取り組んでいる学士課程のカリキュラムや教授法の研究だけにとどまらず、教育した学生が新人訪問看護師として就職することを応援する活動(新人訪問看護ナース応援する会(愛称:スタタン)発足)も始めています。

どうぞ、私たちの活動を見ていてください。
在宅看護学の研究・教育・実践を今まで以上に推進していきます。
今後ともよろしくお願いいたします。